第161話とても近い

薄暗い部屋で、小さな赤い表示灯が一度だけ瞬いた。

ベラは息を止め、手の中のボイスレコーダーを見つめた。

底の小さなスピーカーから、耳障りなノイズが短く弾けて、ジジッとひび割れた。

墜落の衝撃と、雨水に何時間も浸かったことが、内部の部品の残りをとうの昔に駄目にしていたのだろう。

赤い灯がさらに二度瞬き、それきり完全に消えた。

「ガラクタめ」

ベラは眉をひそめ、点き直さないかと何度か指で叩いてみた。

反応はない。

そのとき、背後でダミーが音を立てた。

短く、喉を絞られたような呻き。

両手が頭へ跳ね上がり、指が髪をかき分けるように強く食い込む。

あの鋭いノイズが、すでに傷んでい...

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