第169話暗闇の罠

三人称視点

朽ちかけた木造の掘っ立て小屋の中。

ダミーは窓辺に立ち、錆びた金槌を手にしていた。

隙間風の入る窓枠に板を当て、釘をつまんで所定の位置に据え、振り下ろす。

ドン。

もう一度。ドン。ドン。

何度か手堅く打ち込むと、板はきっちりと固定された。冷たい空気はもう入り込んでこない。

ベラは近くに座り、彼の広い背中を見つめていた。

膝の上に置いた手が、色褪せたジーンズのほつれた裾を指先でねじる。

頭の中はぐちゃぐちゃだった。

どうしても、解体ヤードの外にいたあの女のことへ戻ってしまう。顔中血だらけで、ダミーにしがみつき、世界の終わりみたいに泣きじゃくっていた女。

ベラはレッドストーン...

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