第175章必要な決断

三人称視点

キャサリンは扉を押し開けて外へ出た。扉は背後で鈍い音を立てて閉まった。

エマは長いこと、その椅子に座ったままだった。

テーブルの上の、冷えきって手つかずのブラックコーヒーを、見ているようでほとんど見ていなかった。二十分が過ぎた。やがて彼女は立ち上がり、部屋を出て、エレベーターで最上階へ戻った。

集中治療室の扉を押し開けると、クラウスはもう目を覚ましていた。

上体を起こし、上げられたベッドの背にもたれている。顔色はまだ悪く、唇もひび割れていた。

だが、その目は扉のほうに釘づけになっていた。

エマが入ってきたのを見た瞬間、クラウスの肩に張りつめていた力がすっかり抜けた。彼...

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