第182章グレイソンの動き

だが、キャサリンの胸には安堵が一切なかった。

彼女は自分の息子を知っている。ジャスティンが食事をしているからといって、何かと和解したとか、誰かへの執着を手放したという意味にはならない。あれはエマからのメッセージがあったからだ。そしてその文面は、彼の希望を殺したのではない。むしろ、その火に油を注いだ。

キャサリンは身を翻し、秘書が差し出したタブレットを受け取った。指先が画面の上を素早く滑り、いま仕上がったばかりの予定表を呼び出す。目当ての項目を見つけると、ためらいなく日付を修正した。

フローレンス家のムーンリバー領への訪問は、来月の予定になっていた。それを今週へと前倒しする。

彼らの娘、...

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