第193章同意

第三者視点

――

ムーンリバー本部の最上階、息が詰まるようなあの部屋で。

護衛はジャスティンの傍らのローテーブルに錠剤と水の入ったグラスを置くと、静かに言った。

「アルファ、奥様が少しお休みになるようにと」

ジャスティンはうつむいたまま、ぴくりとも動かなかった。まるで一言も聞こえていないかのように。

護衛はしばらく待ったが、それでも返事はない。音もなく立ち去ろうと身をひるがえした、その直後だった。背後の静寂を、ジャスティンのかすれた声が切り裂いた。

「母に伝えろ」

護衛はぴたりと足を止め、すぐに振り返った。

ジャスティンはゆっくりと顔を上げる。

目の赤みはまだ消えていなかった。だ...

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