第20章:エマは死にかけている!

三人称視点

スティーヴンは、血に染まったエマの体を腕に抱えていた。

彼女はぐったりと彼にもたれかかり、頭からはなおも血が滴っていた。

それ以上に恐ろしかったのは、下半身からの出血だった。

深紅の血は衣服をすっかり染め抜き、スティーヴンの腕を伝ってぽたぽたと落ちていく。

彼の手は震え、彼女を抱えているのがやっとだった。

階段から落ちただけで、どうしてこんなにも大量の血が出るのか、彼には理解できなかった。

「先生! 先生!」

スティーヴンは叫びすぎて声をかすれさせた。

救急処置室の扉が勢いよく開き、デイジーが姿を現した。

スティーヴンが誰を抱いているのか目にした瞬間、彼女はその場で凍りついた。

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