第208話最初からやり直す

追悼式は終わっていた。ゴールデンムーン・パックの内側で続いていた清算は、ひとまずの区切りに到達していた。

クラウスは本部で対処すべき急務のすべてをスティーブンに引き渡した。

護衛は連れて行かなかった。彼はひとりでプライベート機に乗り込み、直行でレッドストーン・シティへ飛んだ。

エマに来訪を告げることもなかった。

エマはこの数日間、大学の研究室と寮を行き来して過ごしていた。日中はアリステアとプロジェクトのデータに取り組み、夜遅くまで建物を出ることはほとんどない。

その晩、エマは研究棟を出て、静かな通りを歩いて寮へ向かった。

入口に着いて、足を止める。

寮のドアの外にクラウスが立って...

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