チャプター209回復

第三者視点

エマの頭が後ろへ落ち、指先がシーツをきつく握りしめた。

クラウスの喉から低く荒い声が漏れる。彼は動き始めた。

最初こそいくらか抑えていた。だが、それは長くは続かなかった。

アルファとしてのむき出しの本能と、何か月ものあいだ押し殺してきた渇望が、完全に彼を支配した。動きは激しく速さを増し、静かな寝室には、重なり合う二人の気配だけが濃く満ちていく。

触れ合うたびに熱は募り、息が詰まるほどに高まっていった。

クラウスの額から汗がしたたり、エマの胸元へ落ちる。

エマは彼の腰に脚を絡め、その動きに合わせて身を揺らした。爪先が彼の背をなぞるように引っかき、肌には赤い筋が残る。

...

ログインして続きを読む