第211章ザ・リング、再び

三人称視点

ゴールデンムーンの群れの本部は、その朝早くからすでに慌ただしかった。

スティーブンは書斎に入ると、書類の挟まったフォルダーを持ってきて、式典の進行表をクラウスの机の上に置いた。

仕立て班の名簿、会場の配置図、来客の席次、外周の警備計画――必要なものはすべて、きっちりと整理されていた。

クラウスは椅子に腰を下ろしてフォルダーを開き、二ページほど目を通した。

だが署名はしない。閉じると、机の端へとすっと滑らせた。

「記録庫から、元の婚姻書類を出してこい」クラウスはスティーブンに言った。「俺が自分で確認する」

スティーブンはうなずき、部屋を出ていった。

十...

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