第24章:クラウスはすべてを燃やした

三人称視点

ゴールデンムーン邸の主寝室で、ナンシーは化粧台の前に腰を下ろしていた。

彼女は喉もとにかかる高価なルビーのネックレスへ指先をすべらせる。昨日、クラウスが贈ってくれたものだ。

唇の端に、勝ち誇った笑みがにじむ。

すべては計画どおりだった。

クラウスは彼女をムーンライト財団のエグゼクティブ・ディレクターに正式任命した。

本来ならそれは、ゴールデンムーン・パックのルナが就くべき地位――それが今は彼女のものだ。

これでようやく、ゴールデンムーン邸で堂々と暮らせる。毎日、クラウスの傍で。

だがこの数日、表向きは優しくしてくれても、彼の心が本当に自分に向いて...

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