第330章

「お姉さん、お姉さん、殺そうなんてしてないわ! 全部お母さんがやったことで、私とは関係ないの! 信じて、私たちは本当の姉妹じゃない。いくら憎んでたって、それは口先だけよ。どうしてあなたを傷つけるようなことができるっていうの、私……」

 言葉が終わらないうちに、黒川颯が割って入り、彼女を素早く突き放した。

「羽鳥汐里、警察が皆に落とし前をつけてくれるだろう。法の裁きを受けろ!」

 二人の警官が前に出て、左右から感情的になっている羽鳥汐里を取り押さえ、連行しようとする。

 伊井瀬奈は気持ちを落ち着かせた。

「羽鳥汐里。あなたが中でどうなろうと、私のお母さんのものは、必ず大切に保管してお...

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