第368章

夕食は綾辻修也が腕を振るい、黒川颯は自分からキッチンに入って手伝った。料理はあまり得意ではないものの、下ごしらえくらいは問題ない。

リビングには伊井瀬奈、綾辻マナ、武藤拓真の三人が残され、テレビを観ながら瓜の種をつまんでいる。二人の子供もお腹が空き始め、大人しくソファに座ってナッツを食べていた。

綾辻マナは瓜の種を食べながら笑いをこらえる。この親友は今や何一つ心配する必要がないのだ。

食事の最中、黒川颯は電話に出るために席を立ったが、戻ってきた時の表情がどこかおかしかった。彼は何も言わなかったが、伊井瀬奈はその電話が自分に関係していると感じ取った。

友人の前では聞きづらく、帰り道にな...

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