第379章

黒川耀司は病室に少しいたが、あの二人の子供の存在はどうにも胸糞が悪かった。

狂おしいほど嫉妬していることを、天だけが知っている。

「親父、付き添いがいるなら、俺は先に仕事に戻る。何かあったら電話してくれ」

黒川の爺さんは手を振った。「行け行け、わしの方は何もない」

今の彼にとっては、二人の子供がそばにいてくれるだけで十分で、他の者は皆余計な存在だった。

黒川耀司はそう言うと、意味ありげに伊井瀬奈を一瞥し、身を翻して部屋を出た。

彼が出て行ったかと思うと、すぐさま黒川颯が後を追ってきた。黒川耀司はエレベーターホールで足を止める。背後の足音に気づいていないわけではなかったが、ただ相手...

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