第406章

黒川颯は二つ返事で了承した。

電話を切ると、すぐに配送業者を手配する。巨大な箱に分厚い緩衝材を詰め込み、厳重に梱包された二つの「大物」を送り出すためだ。

配送料も馬鹿にならなかった。

一息つく暇もなく、黒川祖父から電話がかかってきた。

「叔父さんの件、知っているか?」

黒川颯の心臓がドクリと跳ねた。祖父の前では敢えてその話題を避けていたのだが、一体どこから情報を仕入れたのか。その口ぶりからして、黒川耀司が留置されていることは既に把握しているようだ。

「祖父さん、俺もついさっき知ったところです」

受話器の向こうで、黒川祖父は数秒間沈黙した。

「航空券を手配しろ。わしもS市へ飛ぶ...

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