第426章

神谷竜也は客を見送ってから戻り、ドアをノックした。

「黒川社長、話がまとまったのであれば、法務部に契約書の準備をさせます。その際、仁谷社長と条項の確認が必要になりますが」

黒川颯は頷く。

「至急、契約書を作成させろ。デザイン部とマーケティング部を先にこちらへ移転させる。人事部に話をさせ、S市への転勤を希望する者は給与を十パーセント上乗せする。もし拒否する者がいれば、三倍の賠償金を支払って契約を解除し、こちらは引き続き人員を募集してチームを拡充する」

神谷竜也は社長の言葉を逐一書き留めた。

「黒川社長、こちらでも秘書やアシスタントを数名採用すべきではないでしょうか」

黒川颯の仕事ぶ...

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