第441章

伊井瀬奈は昼食後、デスクで少し仮眠をとっていた。午後になると石川悦子がコーヒーを差し入れに来て、そろそろメディアが到着するから準備をするようにと促した。

瀬奈は身なりを整え、徹夜明けのやつれた顔を悟られないよう丁寧にメイクを直した。

今日はカルマジュエリーの社員全員が、どこか浮き足立って仕事に身が入らない様子だった。間もなく始まるインタビューのことを思うと、誰もが心を躍らせていたのだ。

伊井瀬奈は以前、「莉々」というペンネームを使っていた頃にも、権威ある賞をいくつも受賞していた。だが当時は本名を公表することを嫌い、すべての取材を断っていた。

だから、今回が実質的に初めてのインタビュー...

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