第444章

伊井瀬奈は着替えを済ませると、彼から一番遠い場所へ逃げるように身を縮こまらせた。

まるで狼の巣穴に落ちてしまったような気分だ。

このろくでなしは、時と場所を選ばず、すぐに不純なことばかり考えている。

黒川颯はルームウェアに着替え、ベッドの端に座って薄く笑みを浮かべた。

「瀬奈、今回は本当に事故みたいなもんだ。信じろって。夜に手を出すつもりなんてなかった。俺はただ、純粋にドリアンを食わせてやろうと……」

「あっち行って!」

「瀬奈、二回目はお前にも責任があるぞ。俺にしがみついて擦り寄ってきたのはお前だ。自分で火をつけたくせに」

伊井瀬奈は頭を抱えた。声が枯れていなければ、絶叫して...

ログインして続きを読む