第456章

「義姉さん、今日来てくれてちょうどよかった。金を返すよ。このご時世、金を貸してくれる友人は少ないからな。改めて礼を言わせてくれ、ありがとう!」

前回借りた金を、彼はまだ返していなかった。ちょうど今日入金があったため、この場で完済することにしたのだ。そう言うと、彼はスマートフォンを手に取り送金操作を行った。

伊井瀬奈のスマートフォンが通知音を鳴らす。入金が確認されたが、その額は彼女が貸した金額よりも少し多かった。

「お金の催促に来たわけじゃないわ。当分使う予定もないし」

「借りたものは返す、それが筋だろ。義姉さんは黒川のクズよりずっと話しやすいよ。あいつとは長い付き合いなのに、一度金を...

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