第10章 銃撃

スローン視点

彼は言い終えるや否や、私の返事も待たずに電話を切った。

私はベンチにぐったりともたれ、胸の奥が重く痛んだ。

沈んだ視線を、少し離れた場所へ落とす。

そのとき――。

着信音がまた鳴って、ぼんやりしていた意識が引き戻された。ライラからだ。

『スローン、助けて! また厄介なのが来た! 前に言ってたケースとちょっと違ってて……専門の先生たちも手が出ないの』

切羽詰まった声のまま、彼女は患者のバイタルと検査データを矢継ぎ早に読み上げてくる。私はすぐに雑念を追い払い、耳を澄ませた。

情報をつなぎ合わせ、頭の中で病態を組み立てる。

「慌てないで」

私は修正した投薬プランと...

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