第11章 助けてください

スローン視点

怒鳴り声が飛んだ瞬間、部屋の空気が一気に張り詰めた。

「やってやれ!」

荒っぽい声が重なる。

次の瞬間、外で銃撃戦が始まった。爆発音。弾が壁を叩きつける乾いた連続音。建物全体がぐらり、と揺れる。

私は反射的に頭を抱え、壁際にうずくまった。

混乱のさなか、ドアが乱暴に蹴破られる。

「女と負傷者を連れて、裏口から抜けるぞ!」

理解するより先に、私は腕を掴まれて床から引きずり起こされた。負傷した連中と一緒に押し立てられ、建物の奥へと走らされる。

暗い廊下を、懐中電灯の光だけがせわしなく揺れていた。壁に伸びる影はねじれ、歪み、まるで別の生き物みたいに蠢く。

私は乱暴...

ログインして続きを読む