第119章 身の上

スローン視点

ケイラは彼のその態度に慣れているのか、気にも留めず、今度はブランドン教授へ向き直った。甘ったるい笑みを顔に貼りつけたまま。

「ブランドンおじいさんもいらしてたんですね」

挨拶を終えたあと、彼女の視線が何気なく私をかすめる。――次の瞬間。

笑みが、ぴたりと凍りついた。

代わりに浮かんだのは、隠そうともしない驚愕と嫌悪。

「スローン?」

声が跳ね上がる。鋭く、刺すように。

「なんで、あんたがここにいるの?!」

……お爺ちゃん?

私は呆然と、目の前の三人を見つめた。互いに何の関係もないと思っていた人たち。なのに、一本の糸で繋がってしまったみたいに。

ぞわり、と。...

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