第137章 一夜待つ

スローン視点

彼の信頼は、何ひとつ留保がなかった。だからこそ肩にのしかかる責任は重くなる。けれど同時に、胸の奥の闘志が――ぱちりと火花を散らして、完全に燃え上がった。

「……分かった」

私は小さく頷き、病床へ向かう。手袋をはめ、ベッドサイドに揃えられた器具を手に取った。

「じゃあ、今から第1段階の治療を始めます」

第1段階を終えた頃、壁の時計は午前1時を指していた。

張り詰めた集中が途切れた途端、全身がずしりと重い。とくにせり出した下腹が、きゅうっと引っ張られるように鈍く痛んだ。

私は疲れた指で凝り固まったうなじを揉み、特別看護のナースに注意点を伝える。そこまで済ませてようやく...

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