第156章 生まれてから言え

スローン視点

彼のその顔を見た瞬間、こらえきれずにくすっと笑ってしまった。

マイバッハが再び動き出し、揺れもほとんどないまま屋敷へ向かう。

ジャレッドは私を胸の奥へ抱き込み、まるで外気から守るみたいに腕の中へ閉じ込めた。

大きな手が当たり前みたいに私の腰のあたりへ回り、じんわりとしただるさを和らげるように支えてくれる。もう片方の手は、せり出したお腹の前にそっと添えられていた。触れるでもなく、けれど確かに守る位置。

車内は静かで、私は退屈しのぎにバッグからスマホを取り出した。画面を点けて、メッセージでも――そう思った、そのとき。

ぱし、と手の甲を軽く押さえられる。

次の瞬間、ジャ...

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