第41章 認められない

スローン視点

ドアの向こうがようやく静まり返った。イザベルも罵り疲れたのだろうし、脅しが私には通じないと悟ったのだろう。

踵を返し、二階へ上がろうとした――そのとき。

玄関のインターホンが、また鳴った。

(まさか、戻ってきた?)

苛立ち混じりに切ろうとして、モニターを見て息が止まる。映っていたのは、優雅で、感情を奥に沈めたアネットの顔だった。

私は通話ボタンを押した。

「開けなさい」

簡潔で、温度のない声。

鍵を開けると、アネットが入ってくる。背後には、大きな紙袋や箱を抱えたアシスタントが二人。

アネットはがらんとして冷えたリビングをひと巡り眺め、視線を私に落として眉を寄...

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