第61章 ウェディングドレス

スローン視点

カメラマンはもちろん大喜びで、二つ返事で引き受けると、ジャレッドと時間と場所を手早く取り決めた。

私が異議を挟む暇もないうちに、ジャレッドはもうエンジンをかけ直していた。

向かったのは別荘ではない。途中の交差点でハンドルを切り、見覚えのない通りへと入っていく。

やがて車が停まったのは、夢みたいに豪奢な装いの店の前だった。大きなショーウィンドウには、息を呑むほど美しいウエディングドレスが幾つも飾られている。

心臓がどくんと跳ねた。

「どうしてこんなところに連れてきたの?」

彼を見つめる声には、警戒と戸惑いがそのまま滲んでいた。

ジャレッドはシートベルトを外し、こち...

ログインして続きを読む