第81章 騒動を起こす

スローン視点

同じくらい優秀な男が二人。言葉だけで、いちばん鋭い刃を突きつけ合っている。

そして私は、その真ん中に挟まれた――身動きの取れない戦利品。

椅子に座っているだけなのに、針のむしろだった。この食事の一分一秒が、ただの拷問に変わっていく。

二人の間に漂う無言の火花が、今にも空気を燃やしそうで。私はジャレッドの腕の中に閉じ込められたまま、息を吸うことさえ重く感じた。

「……ごめんなさい。お手洗いに行ってきます」

限界だった。私はようやく口実を作り、そっとジャレッドの腕を押しのける。

一瞬、彼の腕がこわばる。放したくない――そんな気配が伝わってきた。けれど視線を合わせた瞬間...

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