第197章

深夜、巡回中の警備員は危険を察知した。

彼はすぐさま、その恐怖を感じさせる場所から離れようと駆け出した。

何やら恐ろしく、名状しがたい存在がこの区域を虎視眈々と狙っている。ある女性に近づく、あらゆる生物を。

今、そいつは自分を殺しに来ようとしている――

彼には特殊な趣味があり、浴室に小さなピンホールカメラを仕掛けていたのだ。

それが、見つかった。

彼は必死に走る。

廊下の突き当たりに光が見えた。外には警備員が待機している。

もうすぐだ!

彼はさらに速度を上げた。

「助け……」

最初のひと言すら発せられぬまま、出入口まであとわずかの位置で、彼はぐいと締め上げられた。視界も...

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