第322章

今日のミュージシャンは、前回の妖艶なフィッシュネットのストッキング姿とは違い、装いを変えていた。

柔らかそうな黒髪の間から、雪のように白い長いうさ耳が垂れ下がっている。その様は艶めかしくも奇怪で、まるでグロテスクな映画に出てくる、奇形改造を施された獣人のようだった。

唐沢優子は間近であの耳を見たことがある。動くのだ。それに、化粧を落としても、澪清司は耳を頭から外さなかった。だから彼女は、あの耳は彼の頭に縫い付けられているのだろうと推測していた。

澪清司もまた、生物改造手術を受けたのかもしれない。研究目的というよりは、権力者が猟奇的な趣味のために改造して作り出した、人形の玩具といった風情...

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