第330章

海辺。

天を突く尖塔が連なり、断崖の上に壮大かつ荘厳にそびえ立っている。

全体が白で統一された、世俗から隔絶された宗教建築群だ。

唐沢優子とアルセルが駆けつけた時、そこにはもう人影はなく、空気中には何かを燃やしたばかりのような、むせ返るほどの煙の匂いが立ち込めていた。

教会の中心にある石の寝台は、火に炙られた花々にぐるりと囲まれていた。花びらは枯れて縮こまり、石の寝台の中央には一塊の灰が残っている。

彫像はすでに起こされていた。

海辺に佇み、白い布で覆われている。

唐沢優子は足を止めることなく階段を上り、アルセルに言った。「あなた、来て」

アルセルは唐沢優子の異常な様子にはも...

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