第337章

路地の二人の少女は、まるで水の中から引き揚げられたばかりのように全身ずぶ濡れで、一台の車を拭いていた。

その車もまた、どこのゴミ捨て場から引きずり出してきたのか分からないほどボロかった。

澪清司は、この街ではもう何の尊厳も持ち合わせていなかった。自分が誰にでも踏みにじられる玩具であり、生き延びるためなら自らさえも貶め続けていることを、彼は自覚していた。

だが、彼女の前でだけは、それらを晒したくなかった。

彼女がよそ者で、自分の汚らわしい過去を知らないことを、まだ無邪気に幸運だとさえ思っていた。

まさか、彼女がすべてを知っていたとは。

「彼が、あの牧師を嫌っているのが感じ取れる。だ...

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