第340章

ある瞬間、女の首がぐにゃりと傾ぎ、その頭部は落下する西瓜のように、ドンという鈍い音を立てて床に叩きつけられた。あまりにも脆い脳はたちまち砕け、紅白の豆腐のような物質が、ぽたぽたと辺りに散らばる。

アルセルはひっ、と大きく息を呑み、口を押さえて、張り裂けんばかりの悲鳴を上げた。

女の断裂した頭部には、巨大な赤黒い、椀ほどの太さの血管状の物体がめり込んでいた。それは貪欲に彼女の首の切り口に吸い付き、体内の血液を啜っている。

彼女の身体はまだ立ったままの姿勢を保っていたが、その皮膚は目に見える速さで干からびていき、皺くちゃになって身体に張り付く様は、まるで枯れ朽ちた樹皮のようだ。

血管の先...

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