第348章

「もう、優子ったら、神経質すぎるわよ。この薬が外から持ち込まれたものかなんて、どうでもいいじゃない」

アセルは薬を置き、機嫌が良さそうに言った。「もう少し休んでなさい。そろそろ目的地に着くかもしれないわよ」

唐沢優子の心の中の不安は、しかし、次第に大きくなっていく。

彼女は小さな薬瓶を手に取り、アセルが言っていた、処方箋に書かれた見覚えのある文字を思い出していた。

プロザック、ヴァルドックス。

どうして、これらの薬の名前に聞き覚えがあるような気がするのだろう?

分からない。

唐沢優子は薬瓶をビニール袋に戻すと、指がふと何かに触れた。

冷たく、硬く、手触りはとても滑らかだ。

...

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