第354章

今回、研究員は受信した音声を100倍速で再生した。

ついに音声が現れた。

「ちょ……う……かん……」

100倍速にしても、その声はまだ普通の会話速度よりわずかに遅く聞こえる。

十分間の音声データを加速して、たったの二文字。

量子通信技術では、時間の流れる速度は異なるが、量子の運動速度は一定である。リアルタイムの音声伝送は時空と直接的な関係を持たない。

量子はある意味で、時空の干渉を受けないのだ。

故に、指揮官は驚くべき結論に達した。

パイロットは現在、時間の流れが相対的に遅い未知の次元にいる。

そして、その時空の時間流速と正常な世界のそれとの比率は、一対百を超える。

分か...

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