第369章

唐沢優子はまた実験室の入り口に立っていた。

彼女が今いる場所は、Aエリアだ。

ワークステーションの配置から察するに、時間はおそらく二年半ほど前。

彼女は目の前にある有効な情報を黙々と集めながら、かつての実験室のドアに手をかけ、押し開けた。

視界に飛び込んできたのは、一面の薄闇だった。

Aエリアに越してきて一年目、彼女のワークステーションと実験ポッドは隔てられていた。この時期は、ちょうど17号が彼女の飼育区画に入った頃だからだ。

彼女はふと、現在のアセイランがどんな姿をしているのか懐かしくなり、先に温室へと向かった。

目に入ったのは、低温ブルーライト環境に制御された、透明なガラス...

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