第371章

部屋は暗い。

空気が湿っている。

唐沢優子は触れた途端、何か熱いものにでも触れたかのように、さっと手を引っ込めた。

耳元でアセイランが抑えきれない低い呻き声を漏らすのが聞こえ、彼がしなやかな首を仰け反らせるのを目にした。喉仏と鎖骨を結ぶ、くっきりと美しい筋が張り詰めている。

ぞくぞくするほど、セクシーだった。

この人……この人は、自分が何をしているのか全くわかっていない!

唐沢優子は表情を崩し、もがいて逃れようとする。

アセイランは朦朧とした目を見開き、その思考はすでに奇妙な感覚に支配され、頭の中は狂信的な執着心で満たされていた。

「どうしたんだ、優子?」そう言いながら、彼は...

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