第392章

唐沢優子は壁に手をつき、ふらつく頭で外へ出ると、受付で再び常泉絃の姿を見かけた。

彼は受付の看護師に何かを申し送っているようで、その横顔は冷たく、そして美しかった。

彼の意識干渉を受け、その本当の姿を見ることはできないにもかかわらず、受付の若い女性は彼の冷ややかな声に顔を赤らめていた。

夕暮れ時の医療センターはそれなりに人がいた。廃土の時代に突入してからというもの、人類は些細なことで怪我をし、腕や足を失うことも珍しくない。

唐沢優子は一瞬ためらい、頭の重さを無理やり抑え込んだ。

そして、見知った顔の方へと歩み寄る。

目の前が暗くなり、体を安定させるには壁に手をついていなければなら...

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