第403章

唐沢優子は、少し気だるさを感じていた。

肩には常泉絃のコートが掛けられており、鼻先を掠めるその匂いが彼女を安心させる。

本来ならそのまま眠ってしまいたかったが、敏感な聴覚が、どこか躊躇いがちな足音を捉えてしまった。

誰かがドアをノックし、彼女が声を上げるよりも早くオフィスに入ってくる。

相手は、白い制服の下で休息をとっているのが唐沢優子であることに気づかず、口を開くなり、慌ただしくも切実な愛の告白を始めた。

「常泉教授、ずっと考えていたんです。私たちの関係をはっきりさせたくて……私は教授の特別を感じていますし、私も、私も教授のことが大好きです。だから、公表しましょう!」

言い終え...

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