第409章

唐沢優子は、アセイランが何から身を隠そうとしているのか分からなかった。ただ、天地がひっくり返るような激しい揺れを感じただけだ。四方八方から襲いくる恐怖の震動は、これまでに経験したどの地震や津波よりも恐ろしいものだった。

意識を取り戻したとき、彼女は温かみのある部屋の中にいた。

机の上にはパソコンが置かれ、その傍らには湯気の立つホットミルクまで用意されている。実にアットホームな光景だ。

だが、目を凝らすと異様な点に気づく。

窓の外は漆黒の闇だ。光は一切なく、空に月も見当たらない。大地は混沌とした黒に覆われ、地面すら視認できず、まるで深い霧に包まれた深淵のようだった。

脳裏にある新しい...

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