第411章

人の致死量を遥かに超えるドーパミンを打ち込まれ、カルペーアは極限の歓喜の中で心停止に至った。手足は神経反射でピクつき、全身が激しく痙攣している。

人魚はその反応を観察し、退屈そうに視線を落として注射器を眺めた。

カルペーア家の最後の継承者として、カルペーア教授の裏には複雑に入り組んだ闇取引があった。だが、誰も彼の尻尾を掴めず、掴もうとする者すらいなかった。

消滅した時間軸において、自分が擬態した人型の異種族の少年に殺されたことを、カルペーアは知る由もないだろう。

そして新しい時間軸でも、彼の死にはその生物が深く関わっている。

手にある精神作用性の促進剤は、ある特殊な異種生物に由来す...

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