第414章

小さな橙色の光が窓辺に躍り、今にもこちらへ燃え移りそうだった。

唐沢優子は、何の前触れもなく押し寄せた痛みに飲み込まれた。それはまるで、砕けた氷混じりの豪雨を全身に浴びたかのよう。心臓が凍りつき、鼓動さえ忘れて強張ったその一瞬の間は、傷ついた者の瞳には「拒絶」として映ったことだろう。

投げつけられた言葉に打ちのめされ、血流は滞り、魂はずぶずぶと深淵へ沈んでいく。

彼が何者かなど問うまでもない。答えは火を見るよりも明らかだ。

それは、幾度となく彼女に救いをもたらしてきた、あのナルキッソスなのだから。

我に返ったとき、暗がりに座り込んだ彼は、もう彼女を見てはいなかった。

魂を抜き取ら...

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