第419章

冷酷なことをしているくせに、止める気配はない。それどころか少年は涙を浮かべ、まるで耐え難い仕打ちを受けているのは、唐沢優子に犯されている自分の方だと言わんばかりの表情だ。

震える声で、何度も何度も「優子」と呼ぶ。

まるで、魔力を持った呪文か何かのように。

「優子、僕のこと……愛してる?」

堪えきれなくなった彼は彼女を強く抱きしめ、その懐へと潜り込んだ。

飼い主の体は、柔らかな水草のようだ。

瞳は閉じられ、睫毛は湿っている。

意識はとうに混濁し、反応はない。

「でも、僕は愛してるよ」

アメフラシは彼女の首筋に顔を埋め、絡みつきながらくぐもった声で言った。

「優子、大好きだ…...

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