第423章

唐沢優子は自由だ。彼らは彼女が行きたい場所へ、どこへでも連れて行ってくれる。

彼女は、これらの深海異種生物たちが必死に彼女を喜ばせようとしているのを肌で感じていた。

自分がなぜ落ち込んでいるのか、はっきりとは分からない。極夜の暗闇のせいかもしれないし、陸上の植物が大量に枯死したからかもしれない。あるいは、徐々に氷に閉ざされていく海のせいかもしれない。

異種生物たちは海が凍ろうと無関心のようだ。彼らはすでに海水から離れて存在でき、人の姿に幻化できる。ナルキッソスのような生物も、長く水に浸かっている必要はない。

月を除いては。

月は時間のほとんどを水に浸かって過ごしている。

だが彼が...

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