第55章

見終わった後、唐沢優子はスカートを少し持ち上げると、裾がぐっしょりと濡れていることに気づいた。

17号は慌てて視線を逸らし、やましい気持ちで触手を隠した。

幸い、唐沢優子はそれを気にも留めず、好奇心に満ちた顔で尋ねた。「どうだった? 何か感想は?」

タコは硬直した。彼は先ほど何も見ていなかったのだ。

幸いなことに、その無表情な顔は、後ろめたいことをしても見て取れないため、唐沢優子に何か勘づかれることはなかった。

彼は探るように言った。「……よかった?」

すると、飼い主が満足げな表情を浮かべるのが見えた。

彼女はことさらに優しく微笑んだ。「ええ、すごくいいわ。私もとてもいいと思う...

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