第173章 設計図に問題あり

いつの間にか、彼は本気で黒崎ユナと張り合っていたのだ。

その子供じみた振る舞いに、速水ミオは思わず相好を崩し、笑いを堪えきれなくなった。

彼女は黒崎統夜に手招きをする。

「一緒に研究してくれない?」

氷のように冷たかった男の表情が、瞬く間に喜色を帯びる。だが、口をついて出る言葉は相変わらず素っ気ない。

「デザインのことは俺には分からん。自分で見たほうがいいだろう」

速水ミオはそんな言葉など意に介さず、歩み寄って彼の手を握り、デスクの奥へと引っ張っていく。

ひんやりとした指が手首に絡みつき、肌と肌が密着する。彼女の体温がじわりと皮膚に伝わり、熱が交錯する中で、二人が一つに溶け合う...

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