第174章 神秘のアカウント

黒崎ユナが速水カノンを引きずって部屋を出ようとしたその時、ようやく我に返った速水ミオが低い声で呼び止めた。

「待って」

彼女は顔を赤らめながら、黒崎統夜の肩を小突いて距離を取らせると、ドアの方へと歩み寄った。

廊下を覗き込み、誰もいないことを確認する。

速水ミオは扉を閉めると、速水カノンを指差した。

「ユナちゃん、離してあげて」

言われた通りに黒崎ユナが手を放す。

速水カノンも、自分たちが野暮な邪魔をしてしまったことに気づいたようだ。唇を真一文字に引き結び、必死に笑いを堪えている。

「下で遊んでたんじゃなかったの?」

速水カノンの悪戯っぽい笑みをあえて無視し、速水ミオは問い...

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