第193章 どうしてそんなに恥知らずになれるのか

速水ミオは身じろぎし、彼の背後から出て弁明しようとしたが、すぐに強い力で押し戻された。

広い背中が彼女を完全に庇っている。頭上から、冷徹な声が降ってきた。

「退け」

低い声ではなかったが、記者たちは聞く耳を持たない。人の波が潮のように押し寄せてくる。

もみくちゃにされ、黒崎統夜の足元がふらついた。だが、速水ミオの腰に回された手だけは、微動だにせず彼女を支え続けていた。

「黒崎様、ご説明を!」

隙を突いた記者のマイクが、黒崎統夜を避けて速水ミオの顔に突き出される。

「うわっ!」

悲鳴が上がり、群衆が一瞬にして凍りついた。

黒崎統夜は片手で速水ミオを庇いつつ、もう片方の手で記者...

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