第217章 私は兄貴の味方をする

黒崎夫人の口元に笑みが浮かぶ。写真と黒崎進の顔を交互に見比べ、得意げな眼差しを向けた。

「やっぱり、あなたという子は情に脆いのね」

「あの速水ミオという女は腹黒くて計算高いわ。ちょっと小細工を使われたら、あなたなんて太刀打ちできない」

「だからこそ、私が外で待ち構えてこの写真を撮ったのよ」

呆気にとられ、なす術もなく立ち尽くす黒崎進の手から、彼女はスマートフォンをひったくった。自らの傑作に陶酔したように画面を見つめる。

「明日、この写真は黒崎統夜のデスクに置かれることになるわ」

「『クロサキ・ホールディングス社長のフィアンセ、深夜の欲求不満で義弟を誘惑』——なんてね」

「これだ...

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