第223章 兄弟の不和

黒崎夫人は腹を括っていた。今日の一件を徹底的に大きくしてやる。

世間の誰もが知るほどに、大騒ぎにしてやるのだ。

黒崎統夜が、まだ嫁いでもいない女のために、実の兄弟をどれほど冷遇したか、皆に見せつけるのだ。

そんな人間に、クロサキ・ホールディングスを率いる器量があるのかと。

クロサキ・ホールディングスの株主たちは、果たしてそんな男に会社を託す度胸があるのだろうか?

だが、黒崎統夜は彼女の脅しを意に介さなかった。

彼は彼女を見据えたまま、言葉は烏丸達也に向けた。

「夫人を連れて行け。丁重に『お世話』しろ。私の許可なく一歩も部屋から出すな」

黒崎夫人は顔色を変えた。

「黒崎統夜、...

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