第26章 あなたがアリン

速水ミオの涼しい顔を見て、受付の女は怒りで肩を怒らせ、フースーと荒い息を吐いた。

しばらくして、彼女はフンと鼻を鳴らした。

「待ってなさいよ。今、淹れてきてあげるから」

カツカツとヒールの音を高く響かせながら、彼女は給湯室へと向かう。

それでも速水ミオは怒る素振りも見せず、丁寧にお礼を言った。

その毅然とした態度が、逆に相手の神経を逆撫でするのだ。

すぐに受付が戻ってきた。手には湯気を立てるコーヒーカップがある。

速水ミオが受け取ろうと手を伸ばすと、彼女はさっと身をかわした。

「だめよ、熱いから」

「あり……」

お礼の言葉を言いかけたその時、受付の手からカップが離れた。な...

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