第38章 Lを必ず見つける

「本当なの?」

速水ナナは顔を輝かせ、数歩でデスクを回り込むと、黒崎統夜のそばに立った。

「統夜、本当にあのハッカーを調べてくれるの?」

御霊舎で長い間跪いていたというのに、彼女の身に纏わりつく香水の匂いは、むせ返るほどに濃厚だった。

黒崎統夜は眉をひそめ、身体をのけぞらせて距離を取る。

「今後、お前は二度とユナに近づくな」

口元の笑みが瞬時に凍りつく。速水ナナは我が耳を疑った。

「え……どういうこと?」

彼女はあのクソガキが嫌いだ。速水ミオが産んだ子供になど、何の価値があるというのか。

だが、ユナに近づけないというのは困る。

結婚して五年、彼女と黒崎統夜を繋ぐ唯一の絆が...

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